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揺らぐ気持ち

8/29

T先生との外来受診。
抗がん剤治療についていろいろと話しているうちに・・・
涙が溢れて話せなくなりました。

先生の言葉・・・。

個人的には、抗がん剤の副作用で自分らしく生きることができないということには、
魅力を感じない。でも、可能性があるのならやってみる価値はある。
やってみてだめだったら、その時に考えればいいから。

頭では抗がん剤をうけなきゃいけないとわかっていても、
いろいろな知識があるからこそ迷うこともある。
だけど、知識を持った以上、自分で決めることが必要になるからね。
お年寄りで知識のない患者さんは、先生にお任せという人も多いけど。

人の気持ちを分かったように言うのはなんだけど。
抗がん剤をやると決めるよりも、やらないと決めることの方が難しいと思う。
誰かが、何かが背中を押してくれるといいけどね。


T先生は、私の気持ちをよくわかってくれているような気がする。
むしろ、私が気づいていない私の気持ちをちゃんとわかって
くれているような気がする。
どの治療の可能性を信じるかよりも、誰を信じるかが、
今の私には大切なのかもしれない。

涙で話せなくなった私は、がん相談支援室の看護師さんに連れられて、
がん相談室へ行きました。

がん相談支援室の看護師さんの言葉・・・。

髪が抜けるのなら、死んだ方がいいという人もいる。
肌があれたり、しびれたりすることが自分にとってとても辛い、
耐えられないという人もいる。

ただ、社会的な役割があると、自分の人生の価値よりもその役割から
治療を選ぶことができないことが多いのよ。

たとえば、母親であったり、妻であったりすれば、子どもやご主人のために、
自分がどう生きたいかという価値観よりも、家族のために抗がん剤治療を受けている人の方が多いから。

抗がん剤の副作用を考えて、治療を選ぶことができるということは、ある意味では幸せかもしれない。
自分で治療を選択できることは幸せかもしれない。

結局、誰にも決められない。
自分自身で自分がどう生きたいか 自分の人生に価値を考えて決めるしかないの。

辛いことだと思う。厳しいことだと思う。
でもね、自分で決めなきゃいけないのよ。



確かにそう思う。
家族がいないから、自分の生き方を自分で決めることができる。
だけど、その幸せの代償に、ひとりで耐えていかなくてはいけない辛さもある。

そしてまた・・・家族のために生きることには
家族がいることで、家族に支えられ、闘える幸せがある。

どちらにしても、背負っていくものは大きい。
大きすぎる・・・。
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プロフィール

さくらのように

Author:さくらのように
仕事にやりがいを感じながら、日々、懸命に生きてきました。
でも、ある日、進行がんを告知され、これからの人生を
がんと向き合いながら、どう生きていくか・・・

何かに向かって懸命に生きるというこは
たとえ、それが叶わなかったとしても
誰かの生きる希望や力になれる

そう信じて・・・。

心からの笑顔いっぱいに生きていきたいと思います。

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