2012.07.13(Fri)00:13
2011/7/12 原発巣の結腸がんと転移した両側の卵巣の摘出手術を受けました。
ガイドラインに従い、リンパ節も切除。
(後の病理検査結果でも、やはり1/4個でがんが見つかりました。)
10時から15時まで5時間のオペでした。
去年の今頃の時間、私は、手術を終えて、からだ中に、カテーテルや
チューブにつながれていました。
鼻から胃までにガス抜きのためのチューブが通され、口には呼吸器、
右手には点滴、左手には血圧測定器とサチュレーション測定器をつけ、
両足は、血栓予防のためのマッサージ器を履いて。
膀胱には排尿のためのカテーテル挿入、さらには、左鼠経部あたりから
腸にカテーテル挿入。
術部である腹部の痛みで、もちろんからだを動かすこともできないのですが、
つながれたまま、身動きできない苦痛も重なり、ぼんやりした意識の中で、
ひたすら夜が明けるのを待ちました。
「こんなの いつまで続くんだろう・・・」
一晩中、術後管理のために、看護師さんが何度も病室に来られ、
点滴や痛み止めの調整をして下さいました。
「朝になったら、胃の中のガスの状態も問題ないので、鼻のチューブはとれますよ。
先生の回診後は、呼吸器と足のマッサージ器はとれると思いますよ。
順番につながっているものはとれていきますからね。安心してください。」
その一言で、とても安心した記憶があります。
あれから1年。
今日は、抗がん剤治療14クール目。
軽度から中度のゼローダによる手足症候群の副作用はあるものの、
毎日、「普通に」暮らしています。
オキサリプラチンの副作用の痺れは、休薬して5カ月になりますが、
手先足先にまだ軽度程度に残っています。
(微妙に・・・軽くなった???それも、自分がこの感覚に慣れてしまった???)
誰が見ても「転移性進行がん患者:ステージⅣ」には見えない、
思えないくらいに元気で。
EXILEのライブ、心友との旅行、職場のみんなとの食事会にも行き、
仕事にも頑張っています。
ステージⅣという診断結果ですから、治癒を祈ってはいますが・・・
過度な期待はしていません。
でも、治癒しなくても、こうして治療を続けていることで、再発のリスクを
抑制して、普通に暮らしていけるのならば「それもいいじゃない」と
思うようになりました。
今の私の治療の目的は、がんを治癒することでなく、こうして部分寛解の状態から
完全寛解へとつなげていくこと。
ちなみに、寛解とは・・・
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。
または見かけ上消滅した状態。
がんや白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。
例えば、がんが縮小して症状が改善された状態を部分寛解、
がんの症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解といいます。
がんの場合は、治療後、5年経っても再発や転移を起さない状態を言います。
つまり、症状が落ち着いて安定した状態であり、病気が一時的に寛(ゆる)くなり
解(と)けたような状態になること。
ただし、寛解の状態は,このまま治る可能性もあるし,再発する可能性もあります。
火山で言えば休火山の状態で、寛解を過ぎてから再発、転移したり、
別のがんになることもあるのです。
がんに一度なると、そうでない人より5倍の確率で別のがんにかかり易いと言われています。
ホントに、これが癌という病気の怖さなのです。不安と怖れは決して消えない。
従って、完全に治ることを表す「治癒」とは違うのです。
寛解に向けて、大切なことは、やはり、自分の免疫力を高めること。
抗がん剤の正常細胞へのダメージに耐えうる免疫力を持っていれば
、治療も続けられるのですから。
免疫力を高める代替治療は、本当に様々な治療があります。
食事療法、サプリメント療法、漢方、温熱療法、点滴療法、ワクチン療法、
免疫療法などなど。。。
私自身ももちろん、がん治療を受けている患者さんやそのご家族は、
「がんに効果的」という様々な情報が目にとまってしまうでしょう。
特にインターネット上には、様々な商品や治療法についての情報が氾濫しています。
治療を受けている公立病院のがん支援センターには、「フコイダン」に関する
書籍がいくつか並んでいました。
フコイダイン(フコイダン)は、「がん治療への効果が期待される」 という
研究結果が発表され、たくさんの会社が販売するようになった健康食品で、
コンブ、モズク、メカブなどの海藻に含まれています。
「ここにこうして並んでいるってことは、効く?のかなぁ」と思ったりもしましたけど。
私は、今現在は、試してはいません。
厚生労働省研究班による全国調査でも、全国のがんセンターやホスピスで
治療を受けているがん患者さんの約半数が、病院で受けられる以外の治療を
試しており、そのほとんどを健康食品やサプリメントが占めていることが
明らかになっています。
また、それらの治療法に費やす金額は、平均で月額6万円を上回っていること、
そしてそれらの患者さんの8割近くは、主治医に相談できていないことも
報告されています。
医師が知らないところで、がんの患者さんは自らの感覚と情報処理能力を駆使して、
多くの治療法を医師による治療と併用しており、そこに多額の費用をかけていると
いうのが、がん医療の一面と言えますね。
そして、私もそのひとり。
でも、ちゃんとT先生に、高濃度ビタミンC点滴療法の代替治療のことは伝えてあります。
やはり、ともにがんと向き合うパートナーですから、信頼して相談すべきと思います。
先日、私の友人の看護師さんがニコッと笑って言っていました。
(がん専門の看護師ではありませんが)
「もうすぐ、こうして グィッと飲めばがんが治る薬が出てくるそうですよ」
その言葉に、私もニコッと笑って頷き「そうそう!その日まで元気でいるわ!」と
答えました。
治りたいと願う患者 治したいと願う医師 治ってほしいと願う家族や周りの人々
みんなの願いが同じ方向に向かっていれば、きっと願いは叶う。
希望の光につながる。
そう信じています。
日本補完代替医療学会
がんの補完代替医療ガイドブック第3版(四国がんセンター)
ガイドラインに従い、リンパ節も切除。
(後の病理検査結果でも、やはり1/4個でがんが見つかりました。)
10時から15時まで5時間のオペでした。
去年の今頃の時間、私は、手術を終えて、からだ中に、カテーテルや
チューブにつながれていました。
鼻から胃までにガス抜きのためのチューブが通され、口には呼吸器、
右手には点滴、左手には血圧測定器とサチュレーション測定器をつけ、
両足は、血栓予防のためのマッサージ器を履いて。
膀胱には排尿のためのカテーテル挿入、さらには、左鼠経部あたりから
腸にカテーテル挿入。
術部である腹部の痛みで、もちろんからだを動かすこともできないのですが、
つながれたまま、身動きできない苦痛も重なり、ぼんやりした意識の中で、
ひたすら夜が明けるのを待ちました。
「こんなの いつまで続くんだろう・・・」
一晩中、術後管理のために、看護師さんが何度も病室に来られ、
点滴や痛み止めの調整をして下さいました。
「朝になったら、胃の中のガスの状態も問題ないので、鼻のチューブはとれますよ。
先生の回診後は、呼吸器と足のマッサージ器はとれると思いますよ。
順番につながっているものはとれていきますからね。安心してください。」
その一言で、とても安心した記憶があります。
あれから1年。
今日は、抗がん剤治療14クール目。
軽度から中度のゼローダによる手足症候群の副作用はあるものの、
毎日、「普通に」暮らしています。
オキサリプラチンの副作用の痺れは、休薬して5カ月になりますが、
手先足先にまだ軽度程度に残っています。
(微妙に・・・軽くなった???それも、自分がこの感覚に慣れてしまった???)
誰が見ても「転移性進行がん患者:ステージⅣ」には見えない、
思えないくらいに元気で。
EXILEのライブ、心友との旅行、職場のみんなとの食事会にも行き、
仕事にも頑張っています。
ステージⅣという診断結果ですから、治癒を祈ってはいますが・・・
過度な期待はしていません。
でも、治癒しなくても、こうして治療を続けていることで、再発のリスクを
抑制して、普通に暮らしていけるのならば「それもいいじゃない」と
思うようになりました。
今の私の治療の目的は、がんを治癒することでなく、こうして部分寛解の状態から
完全寛解へとつなげていくこと。
ちなみに、寛解とは・・・
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。
または見かけ上消滅した状態。
がんや白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。
例えば、がんが縮小して症状が改善された状態を部分寛解、
がんの症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解といいます。
がんの場合は、治療後、5年経っても再発や転移を起さない状態を言います。
つまり、症状が落ち着いて安定した状態であり、病気が一時的に寛(ゆる)くなり
解(と)けたような状態になること。
ただし、寛解の状態は,このまま治る可能性もあるし,再発する可能性もあります。
火山で言えば休火山の状態で、寛解を過ぎてから再発、転移したり、
別のがんになることもあるのです。
がんに一度なると、そうでない人より5倍の確率で別のがんにかかり易いと言われています。
ホントに、これが癌という病気の怖さなのです。不安と怖れは決して消えない。
従って、完全に治ることを表す「治癒」とは違うのです。
寛解に向けて、大切なことは、やはり、自分の免疫力を高めること。
抗がん剤の正常細胞へのダメージに耐えうる免疫力を持っていれば
、治療も続けられるのですから。
免疫力を高める代替治療は、本当に様々な治療があります。
食事療法、サプリメント療法、漢方、温熱療法、点滴療法、ワクチン療法、
免疫療法などなど。。。
私自身ももちろん、がん治療を受けている患者さんやそのご家族は、
「がんに効果的」という様々な情報が目にとまってしまうでしょう。
特にインターネット上には、様々な商品や治療法についての情報が氾濫しています。
治療を受けている公立病院のがん支援センターには、「フコイダン」に関する
書籍がいくつか並んでいました。
フコイダイン(フコイダン)は、「がん治療への効果が期待される」 という
研究結果が発表され、たくさんの会社が販売するようになった健康食品で、
コンブ、モズク、メカブなどの海藻に含まれています。
「ここにこうして並んでいるってことは、効く?のかなぁ」と思ったりもしましたけど。
私は、今現在は、試してはいません。
厚生労働省研究班による全国調査でも、全国のがんセンターやホスピスで
治療を受けているがん患者さんの約半数が、病院で受けられる以外の治療を
試しており、そのほとんどを健康食品やサプリメントが占めていることが
明らかになっています。
また、それらの治療法に費やす金額は、平均で月額6万円を上回っていること、
そしてそれらの患者さんの8割近くは、主治医に相談できていないことも
報告されています。
医師が知らないところで、がんの患者さんは自らの感覚と情報処理能力を駆使して、
多くの治療法を医師による治療と併用しており、そこに多額の費用をかけていると
いうのが、がん医療の一面と言えますね。
そして、私もそのひとり。
でも、ちゃんとT先生に、高濃度ビタミンC点滴療法の代替治療のことは伝えてあります。
やはり、ともにがんと向き合うパートナーですから、信頼して相談すべきと思います。
先日、私の友人の看護師さんがニコッと笑って言っていました。
(がん専門の看護師ではありませんが)
「もうすぐ、こうして グィッと飲めばがんが治る薬が出てくるそうですよ」
その言葉に、私もニコッと笑って頷き「そうそう!その日まで元気でいるわ!」と
答えました。
治りたいと願う患者 治したいと願う医師 治ってほしいと願う家族や周りの人々
みんなの願いが同じ方向に向かっていれば、きっと願いは叶う。
希望の光につながる。
そう信じています。
日本補完代替医療学会
がんの補完代替医療ガイドブック第3版(四国がんセンター)
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