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手術から1年

2011/7/12 原発巣の結腸がんと転移した両側の卵巣の摘出手術を受けました。
ガイドラインに従い、リンパ節も切除。
(後の病理検査結果でも、やはり1/4個でがんが見つかりました。)
10時から15時まで5時間のオペでした。

去年の今頃の時間、私は、手術を終えて、からだ中に、カテーテルや
チューブにつながれていました。
鼻から胃までにガス抜きのためのチューブが通され、口には呼吸器、
右手には点滴、左手には血圧測定器とサチュレーション測定器をつけ、
両足は、血栓予防のためのマッサージ器を履いて。

膀胱には排尿のためのカテーテル挿入、さらには、左鼠経部あたりから
腸にカテーテル挿入。

術部である腹部の痛みで、もちろんからだを動かすこともできないのですが、
つながれたまま、身動きできない苦痛も重なり、ぼんやりした意識の中で、
ひたすら夜が明けるのを待ちました。

「こんなの いつまで続くんだろう・・・」

一晩中、術後管理のために、看護師さんが何度も病室に来られ、
点滴や痛み止めの調整をして下さいました。
「朝になったら、胃の中のガスの状態も問題ないので、鼻のチューブはとれますよ。
先生の回診後は、呼吸器と足のマッサージ器はとれると思いますよ。
順番につながっているものはとれていきますからね。安心してください。」

その一言で、とても安心した記憶があります。

あれから1年。
今日は、抗がん剤治療14クール目。
軽度から中度のゼローダによる手足症候群の副作用はあるものの、
毎日、「普通に」暮らしています。

オキサリプラチンの副作用の痺れは、休薬して5カ月になりますが、
手先足先にまだ軽度程度に残っています。
(微妙に・・・軽くなった???それも、自分がこの感覚に慣れてしまった???)

誰が見ても「転移性進行がん患者:ステージⅣ」には見えない、
思えないくらいに元気で。
EXILEのライブ、心友との旅行、職場のみんなとの食事会にも行き、
仕事にも頑張っています。

ステージⅣという診断結果ですから、治癒を祈ってはいますが・・・
過度な期待はしていません。

でも、治癒しなくても、こうして治療を続けていることで、再発のリスクを
抑制して、普通に暮らしていけるのならば「それもいいじゃない」と
思うようになりました。

今の私の治療の目的は、がんを治癒することでなく、こうして部分寛解の状態から
完全寛解へとつなげていくこと。

ちなみに、寛解とは・・・
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。
または見かけ上消滅した状態。
がんや白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。

例えば、がんが縮小して症状が改善された状態を部分寛解、
がんの症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解といいます。

がんの場合は、治療後、5年経っても再発や転移を起さない状態を言います。

つまり、症状が落ち着いて安定した状態であり、病気が一時的に寛(ゆる)くなり
解(と)けたような状態になること。

ただし、寛解の状態は,このまま治る可能性もあるし,再発する可能性もあります。

火山で言えば休火山の状態で、寛解を過ぎてから再発、転移したり、
別のがんになることもあるのです。

がんに一度なると、そうでない人より5倍の確率で別のがんにかかり易いと言われています。

ホントに、これが癌という病気の怖さなのです。不安と怖れは決して消えない。
従って、完全に治ることを表す「治癒」とは違うのです。

寛解に向けて、大切なことは、やはり、自分の免疫力を高めること。
抗がん剤の正常細胞へのダメージに耐えうる免疫力を持っていれば
、治療も続けられるのですから。

免疫力を高める代替治療は、本当に様々な治療があります。
食事療法、サプリメント療法、漢方、温熱療法、点滴療法、ワクチン療法、
免疫療法などなど。。。

私自身ももちろん、がん治療を受けている患者さんやそのご家族は、
「がんに効果的」という様々な情報が目にとまってしまうでしょう。
特にインターネット上には、様々な商品や治療法についての情報が氾濫しています。

治療を受けている公立病院のがん支援センターには、「フコイダン」に関する
書籍がいくつか並んでいました。
フコイダイン(フコイダン)は、「がん治療への効果が期待される」 という
研究結果が発表され、たくさんの会社が販売するようになった健康食品で、
コンブ、モズク、メカブなどの海藻に含まれています。

「ここにこうして並んでいるってことは、効く?のかなぁ」と思ったりもしましたけど。
私は、今現在は、試してはいません。

厚生労働省研究班による全国調査でも、全国のがんセンターやホスピスで
治療を受けているがん患者さんの約半数が、病院で受けられる以外の治療を
試しており、そのほとんどを健康食品やサプリメントが占めていることが
明らかになっています。

また、それらの治療法に費やす金額は、平均で月額6万円を上回っていること、
そしてそれらの患者さんの8割近くは、主治医に相談できていないことも
報告されています。

医師が知らないところで、がんの患者さんは自らの感覚と情報処理能力を駆使して、
多くの治療法を医師による治療と併用しており、そこに多額の費用をかけていると
いうのが、がん医療の一面と言えますね。

そして、私もそのひとり。
でも、ちゃんとT先生に、高濃度ビタミンC点滴療法の代替治療のことは伝えてあります。
やはり、ともにがんと向き合うパートナーですから、信頼して相談すべきと思います。

先日、私の友人の看護師さんがニコッと笑って言っていました。
(がん専門の看護師ではありませんが)

「もうすぐ、こうして グィッと飲めばがんが治る薬が出てくるそうですよ」
その言葉に、私もニコッと笑って頷き「そうそう!その日まで元気でいるわ!」と
答えました。

治りたいと願う患者 治したいと願う医師 治ってほしいと願う家族や周りの人々

みんなの願いが同じ方向に向かっていれば、きっと願いは叶う。
希望の光につながる。

そう信じています。


日本補完代替医療学会

がんの補完代替医療ガイドブック第3版(四国がんセンター)
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がんペクチドワクチン

先週は、「世界フィギュアスケート国別対抗戦」に見入っていました。

大ファンの高橋大輔選手は、今回も最高!心技体、どれにおいても輝いている!

自分の持てる力を最大限にしてでも、彼の可能性は無限大のように感じます。
時には、道化師を・・・哀愁漂うブルースを・・・アップテンポなマンボを・・・

演技後は応援する日本チームへ、ガッツポーズでピョンピョン跳びはねる
おちゃめっ気ぶりもあって。

エキシビションでの「海の上のピアニスト」には、本当に心が魅了されました。
静かな調べに乗った、流れるようなスケーティングに、心が穏やかになり、
厳かな気品さえも感じます。
心の奥が、温かくなって、まるで、幼い頃、泣きじゃくっていた私を、
母が抱きしめてくれた時のような・・・そんな感覚がからだ中を巡りました。

彼は、今季を振り返り語りました。
「自信がなかったところから、(最後は)自分を信じられたシーズンだった」と。
歴代最高点でSP首位に立ち、フリーでもほぼ完璧な華麗な演技。
自分自身と戦い、重圧をはねのけた、彼の自信が導いた結果。

自分に“できない”レッテルなんか張らない。
自分に“できる”ことは、いくらでもある。
“できない”理由を考えるのではなく、“できる”可能性を思い切り描いて、
それに賭ける!
「自分自身を信じる」私もそうありたいと思います。

仕事に復帰して、3週間になりますが、仕事モード、加速しています。

嘱託職員としての時間給の雇用ですが、自分に甘えることなく、
成果を出したいと思っています。

仕事に出かけ、以前と変わらない毎日を送っていると、自分が、
がんであることを不思議に思います。
「あれ?そうだっけ?」って感じで。(笑)

でも、T先生からも言われたこと言葉が、いつも過ります。
「検査で、もし再発が見つかったとしても、その時は、あまり自覚症状もないから、
今と同じように元気なんだよね。だから、治療に対しても、その必要性が
感じられないかもしれないけど。」

やっぱり、ステージⅣでは、根治は望めないのかぁ・・・。

がんが見えないといっても、がんがなくなったわけではなく、がん細胞が
100億個くらいになってやっと見えるのががんです。

またまた、T先生の言葉が巡ります。
「あなたの治療は、治すためのものでなく、延命するためのもの。
できるだけ長く元気でいられるように。」

がんは見えないけれど存在していると考えなければいけないのが、現実。
そう思うと・・・切ないため息と・・時折・・・涙。

そして、そう思うからこそ、1日1日を精一杯頑張っています。
自分だからこそできること 自分だからこそ伝えられること 
毎日 ひとつひとつ やり終えるように努力しています。

私は思います。言葉で伝えるのは、それほど難しいことではありません。

けれど、それを自分自身がやり遂げ、自分の生きる姿勢として、
全うするのはとても難しいことです。

まさに「言うが易し」です。

自分自身を信じ、自分の生きる姿で、自分の存在を残したい。

最近注目されている「がんワクチン治療」の最前線に迫った番組が、
先週、放映されていました。

この治療は、患者自身の免疫力を高め、がん細胞を攻撃するもので、
副作用が少なく、月に数回通院して注射を受けるだけという利便性があります。

日本では臨床試験の段階ですが、その効果に救われる人も出てきています。

すい臓がんでもう治療法がないと言われたものの、肝臓に転移した腫瘍が消え、
家族旅行を楽しめるまでに回復した30代の主婦。
余命2か月と言われ抗がん剤治療を始めたものの副作用で投与を止めざるをえず、
絶望のふちをさまよったが、症状が改善した40代の男性など、がんワクチン治療の
体験者を紹介していました。

とはいえ、がんワクチンはまだ承認されていません。

現在、すい臓がんの承認を4年後に見据えての段階で、臨床試験に参加すると
いう方法がありますが、さまざまな条件があります。

また、誰にでも効果が認められているというわけではありませし、また、
主治医からの紹介状が必要で、抗がん剤や放射線など標準治療で効果がある方は
その治療を優先し、がんワクチンは補助的に併用するよう勧められています。

臨床試験が、現在行われている病院の問い合わせ先は以下のようです。

東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 中村祐輔研究室
ホームページ:http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/nakamura/

久留米大学病院 がんワクチン外来事務局
ホームページ:http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/F/

久留米大学病院「がんワクチン外来」によると、治療費用は、ワクチン代の一部を
負担することになり、1回投与ごとに10万円弱
≪例≫
・1クール目 6回投与で約58万円(初回の血液検査代込み)
・2クール目 6回投与で約50万円
なお、悪性脳腫瘍については現在厚生労働省の科学研究費で研究が進められて
いるため、条件の合う方はワクチン代の負担はなく、また、前立腺がん
(ホルモン療法が効かなくなり、内臓機能低下で抗がん剤が使えない場合など)
については、高度医療に認められており、公的医療保険との併用が可能だということ。

がんの治療にも、いろいろな可能性が出てきています。
延命を続けられれば・・・いつの日か・・・根治できる日が来るかもしれない。
Let”s 延命!です。

がん遺伝子検査

12月にクリニックで受けた「がん遺伝子検査:CanTect」の結果です。

この検査は、正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の状態を調べ、
画像診断では発見不可能な微細ながんの存在リスクを評価するものです。

今回受けたのは、総合検査コースで、以下の項目についてです。

1.Free DNA濃度測定
2.変異解析
3.メチル化解析
4.発現解析
5.がんリスク評価

がんリスク評価:当然ながら「D」判定ですね。

cantect1.jpg

Free DNA濃度測定:がん細胞においては、その活発な成長の一方で細胞死も
起こしています。その死んだがん細胞由来の遺伝子やタンパク質が積極的に
血管中に流れ込むため、健常者と比べて、がん患者では、血中に存在する
DNAの量(Free DNA) が増加する傾向があります。

私は、標準値25ng/mlを下回り、7.3 ng/mlでした。

クリニックの先生からは、これは抗がん剤治療やビタミン点滴治療が効いて、
がんが抑えられている状態で、良い結果だと言うことでした。

cantect2.jpg

変異解析やメチル化解析は検出されませんでした。
*変異とはDNAに突然変異が起こること。変異が起こると、がんを促進する遺伝子や
抑制する遺伝子に損傷を起こし、がんが発生しやすくなる。
*メチル化とは、がんを抑制する遺伝子に検出されることで、それらの遺伝子の
機能が低下してがんが発生しやすくなる。

ただし、私の場合、がん遺伝子発現解析によると、もともと大腸・胃・肝臓・
卵巣・子宮がんなどのがん遺伝子が発現していて、いわゆる
「がんになりやすい体質」ということでした。

ですから、今後も再発転移やダブルキャンサー(2つ以上のがんが同時にある)
のリスクも高いということでした。

cantect3.jpg

はぁ~・・・もともとがんになりやすかったのか・・・

ちなみに・・・私の主治医のT先生に、この検査を受ける価値が
あるかどうか相談した時
「うーん・・・。価値があるかどうかについては、この結果が
どうであろうと、僕の治療方針は何ら変わらない。変えない。
まず、A~Dの判定基準がわからない。
詳しいことはわからないけど、何を持って判定するのか。

この検査は、がんの予防としては意味があるかもしれない。

でも、あなたは、すでに、画像検査でターゲットがはっきりわかっている。
僕は、治療の効果は、画像検査で判断できるから。
価値があるかどうかと言えば、価値はないと思う。
お金もそれなりにかかるしね。
ただ、受けるかどうかは、あなたの気持ち次第だから。」

T先生は、治療については、(私には)自分の方針をはっきり話されます。
患者としては、ちょっとキツイ感じもしたりしますが、私は、
はっきり言って下さる方が信頼できます。
確かに、T先生がおっしゃることにも納得できました。

でも、「がんとともに生きる」ためには、「自分がいいと思ったことはやってみる」と
決めたこともあり、今回は受けてみました。

この検査は、自由診療(保険適用外)で、18万円でした。
検査の価値をどう捉えるかは、人それぞれです。
私にとっては・・・かなり高額でしたが、今の状態が画像や
血液検査以外の点でわかったこともあり、それなりに満足しています。

大腸ESDなど、先進医療23技術が保険導入へ

7クール目 副作用も落ち着き、終わりました。
明日から、1週間の休薬期間です。

患者本人は 「治りたい」
患者の家族は 「治ってほしい」
医師などの医療従事者は 「治したい」
向かう先は みんな同じ がんの『寛解』

がんの寛解状態(=完全寛解)の定義はがん種によって異なります。
一般的には、様々な検査でがんが確認出来ず(再発や転移を起さない状態)
正常細胞に悪影響を与えない状態を指します。寛解状態が5年続けば
一応「治癒」と判断されます。
一応と言うのは、5年以上経過しても再発することが少なくないからです。
従って、寛解状態=治癒ではありません。(完全奏効とも呼ばれます。)

火山に例えると、休火山の状態です。 寛解を過ぎてから再発、転移したり
別のがんになることもあります。

一度がんになると、そうでない人より5倍の確率で別のがんに
かかり易いといわれます。
5年を過ぎてからの再発や、別のがんの出現だってありうるのです。
これががんという病気の怖さ。
がんへの 不安と怖れは、一生決して消えないんです。

再発・転移がんはなぜ寛解できないのか?
がんの切除手術で目に見える範囲は全部取れたのだけれど、
5年以内にまたがんが見つかったという場合、「再発・転移がん」となり、
寛解(根治)をめざすのは難しいとされています。

がんにとって、この「5年」にどういう意味があるのか?
最初の1個のがん細胞が肉眼で認識できるようになるまで
10年程度かかります。
つまり、手術後5年以内に肉眼で検出できる腫瘍ができたということは、
手術の時点で既にがん細胞が、転移巣に根づいていたことになります。

逆に5年たっても出てこなかったら、手術時にがん細胞は狭い範囲で
とどまっており、一掃できたと判断できます。
そのため、多くのがんで5年生存率と治癒率を同じように扱っています。

5年以内に転移もしくは再発したということは、原発巣を切除するまでに、
すでに、がん細胞がからだ中に移動してしまっているわけです。
従って、からだのどこにがんが根づいているか全部突き止めるのは不可能で、
どこにあるかもわからないので、がんを叩く標準治療では、
全身を巡る薬剤を使う化学療法しかないのです。

では、なぜ化学療法だと根治をめざせないのか?
化学療法に使う薬剤は大きく分けて、「抗がん剤」、「ホルモン剤」、
「分子標的薬」の3種類です。

「抗がん剤」は、細胞が分裂するのを様々なタイミングで妨害し
細胞を殺します。この時、がんだけでなく正常細胞も無差別に攻撃します。
がん細胞を全滅させるだけの量を使うと他の正常な細胞も攻撃を受けるので
患者へのダメージも非常に大きい(これが、副作用)のです。

また、抗がん剤は、残念ながら、がん細胞の中で薬に強いものは
生き残ってくる(薬剤耐性)ので、そのうち効かなくなり
薬を変える必要があります。

と言っても、次から次へと変える薬があるわけでもなく、当然、
耐性を持ったがんを攻撃するより強い抗がん剤になるわけですから
からだへのダメージも強くなります。

いわゆる がんが勝つか からだが勝つか です。

「ホルモン剤」は、ホルモンががん細胞を増殖させている場合に
その働きを抑えるもので、がんを全滅させる力はありません。

「分子標的薬」は、がん細胞のみが持っている特徴を攻撃するもので、
理論的には正常な細胞には作用しないので副作用は少なくのですが
やはり、薬剤耐性もあるようです。

私の主治医のT先生は、告知の時に言われました。
「治療は、がんを叩くことじゃない。
あなたが何をしたいか。その目的のためにあるもの。」

つまり、私のように転移がんの治療では、寛解をめざすのでなく、
できる限りQOLの高い状態で少しでも長く元気でいられることを
めざすということなのです。

それゆえに、どんな治療を選び取るか患者自身の人生観が問われます。

悔いのない選択をするためにも、自分の人生観をしっかりと見つめ、
治療に関する情報を集めていくことは必要です。

厚生労働省の先進医療専門家会議は2012年1月19日、第2項先進医療に
指定されていた技術のうち、23技術について保険導入が妥当とし、
2012年度の診療報酬改定に向けて中央社会保険医療協議会に
報告することを決めたそうです。

個人的には、陽子線治療、重粒子線治療が見送りされたことは
残念に思いますが、患者としては、ひとつでも保険適用内での治療が
増えることには期待します。

以下、日経メディカルオンラインより抜粋

先進医療とは、承認された医薬品や医療機器を使用しているものの、
未だに保険適用の対象となっていない先進的な医療技術のこと。

先進医療ごとに設定された施設基準を満たす保険医療機関が届け出れば
実施でき、保険診療との併用が認められている。

先進医療に指定され、実施されている89技術のうち、1次評価で評価員全員が
「保険導入が妥当」と結論した総合A評価の13技術、1次評価で評価員の意見は
分かれたものの主担当が「保険導入が妥当」と結論した総合B1評価の14技術のうち
10技術、合わせて23技術が中医協に報告される。

うち、年間実施件数が最も多かったのは、内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD)。

同技術は、09年7月付けで早期大腸癌または腺腫を適応症として先進医療に
指定されており、2010年7月~2011年6月末までの1年間に143カ所の医療機関が
計3006件実施した。

先進医療総額(保険診療分を除く)は約4億6000万円に上る。

総合B1評価だった14技術のうち、陽子線治療、重粒子線治療、培養細胞による
ライソゾーム病の診断、培養細胞による脂肪酸代謝異常症または
有機酸代謝異常症の診断の4技術は保険導入が見送られた。

陽子線治療と重粒子線治療は、過去の診療報酬改定時に指摘された費用対効果や、
普及性などに課題が残るためとしている。

ビタミンC点滴の効果

5クール目 12日目です。
概ねの副作用は、治まっていますが、からだのだるさと胸やけが
フェードアウトしきらず・・・。

いままでなら、10日目を過ぎると、からだの回復に向かって、
自分でも元気が戻ってくる感じがするのですが、今回は、なんとなく
気分が優れずにいます。

外に出れば、冷気で手足先が痺れ、のども締めつけられます。
もちろん、二重の手袋、靴下、ネックウォーマーをつけてですけど。
冬はあまり外出もできそうにないのかな。

昨日は、冬至。
かぼちゃの煮物を食べて、ゆずのお風呂にゆっくりと入りました。
副作用の強い時は、湯につかると体力を消耗してしまうのか、動悸が激しくなります。
その結果、吐き気も増して、フラフラになってしまいます。

この時期、本当はゆっくり湯につかりたいのですが、副作用が治まるまでは、
シャワーでからだを温めています。

がんの治療法に、温熱療法というものがあります。

がん細胞が熱に弱いことは、かなり昔から知られていました。
丹毒やマラリアで高熱が続いたあと、がんが消えたというのは、有名な話です。

また、温熱療法によって誘導されたヒートショックプロテインと呼ばれる
タンパク質が、抗がん剤のマイナスの作用をブロックしたり、免疫能を高める
ということもあるようです。

もともと「冷え症」なので、できるだけ、からだを温める生活の工夫は
していこうと思います。

ちなみに、からだを温める方法として、足浴や半身浴がお薦めですが、
お腹を温めることも効果があります。

何もない時は両手を重ねてお腹に当てるだけでいいのです。
お腹を温めただけで足の温度は2~3度上がるといわれています。

お腹を温めることをお薦めするもう一つの理由は、腸内細菌叢の改善に
役立つことです。
冷えは血流との関係で語られることが多いのですが、血液そのものが
よくなることがさらに望ましいことは明らかで、腸内細菌叢の改善は、
血液浄化につながるからです。

私は、家にいる時は、湯たんぽ(職場のTさんからのプレゼントで、
白いくまカバーのものでかわいいもの)をお腹にあてていますし、
外出時は、ポケットつきの腹巻にカイロを入れています。(笑)
(最近は、腹巻も女性用に、かわいいデザインのものが多く売っていますね。)

今日は施設でのクリスマス会があり、お手伝いに出かけたかったのですが、
昨日から、食欲はあっても何か食べると気持ちが悪くなり、からだもだるくて。

クリスマス会で、利用者様でなく、私が倒れ込むようでは大変なので、控えました。
とても残念です。

ビタミンC点滴を始めて、5か月になり、ビタミンCの血中濃度も安定してきました。
この濃度が安定してくると、免疫力も安定してくるそうです。

先回、今回も抗がん剤の注射点滴の翌日に、ビタミンC点滴を受けました。
その効果かどうかはわかりかねるのですが、舌の痺れと味覚異常がかなり軽くなりました。
また、注射をした腕の痛みの範囲があまり広がらず、肘上あたりまでです。
(3回目までは、肩まで痺れと痛みがありました。)

ビタミンC点滴の効果についても、患者さんそれぞれです。
書籍などにある症例では、がんの縮小や消滅が見られた例もかなりありますが、
やはり抗がん剤との併用治療、つまり補完治療という位置づけのようです。
「統合医療でがんに克つ」2011.6 VOL.36 日本腫瘍学会編集室

私が通うクリニックの先生も、がんへの効果よりも、抗がん剤の副作用を
軽減してQOLを高める治療として続けましょうと言われます。

(クリニックの先生は、私と同世代で、とてもお綺麗で優しく明るい女医さんで、
クリニックの理事長でもある方です。)

私としては、比較的、回数を重ねても副作用が悪化しないのは、
ビタミンCの効果なのかなと思っています。

公立病院の主治医T先生は、標準治療の立場から、クリニックのS先生は、
統合医療の立場から、それぞれに治療を進めて下さっています。

患者の私としては、立場の異なる二人の医師からの考え方や方針を示して
頂いているので、情報や選択肢も増えます。

時に、見解が相反して、私自身が「で、どうなんだろう?」と思うこともありますが・・・。
どちらの先生も親身に私のことを考えて下さるので、自分なりに解釈して納得できています。

ふたりの主治医がいることは、とても心強いです。

明日はクリスマスイヴですね。
みなさん、大切な方と笑顔いっぱいの素敵な聖夜をお迎えくださいね。

『がん遺伝子検査』(CanTect)

今週は、お仕事の関係で休薬期にしてもらい、先週から引き続き、
2週間の休薬期になります。

毎日、元気にお仕事にプライベートに動き回っています。

先週末には、2度目のEXILEライブツアーに職場のTさんと参戦!
めちゃめちゃ盛り上がり、からだもこころも絶好調です。

やはり、毎日、目標を持って生活することは大切ですね。
気持ちが前向きになり、食欲も旺盛で、しっかり体重増!
元気さを自分でも実感できます。

明日は、ビタミンC点滴を受けているクリニックで
がん遺伝子検査』(CanTect)を受けます。

サイトからの説明 引用
***************************************
この「がん遺伝子検査」は、正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の状態を
調べ、画像診断では発見不可能な微細ながんの存在リスクを評価するものです。

“超“早期がんリスク評価
画像診断、内視鏡検査等では確認できない微細ながん(5mm以下)でも、
がん細胞から血液に遊離されるDNA、RNA等を解析し、分子、細胞レベルの
微細ながんの存在リスクを評価します。これにより、“超“早期がんリスク評価、
早期治療、治癒率向上を目指します。

予防管理
微細ながんの存在リスク、遺伝子変異による発がんリスクの評価等を
継続的に行い、個々人の体質、生活習慣にあった最適な予防管理指導を
実現します。 これにより、がん予防の効果確認、発症抑制、早期発見を目指します。

再発防止管理
がん治療後のがん再発リスクを評価します。
がん治療後、定期的な遺伝子検査により、「がんが再発にむかって
進行しているのか、改善されつつあるのか」をリスク評価し、
個々人の状態にあった再発防止指導に有用な情報を 提供します。

なお、当検査は画像診断をはじめとする従来の臨床検査を補完することを
目的とするものです。
***************************************

CanTect検査には(料金はクリニックによって若干違うようです。)
総合検査コース:180,000円
リスク評価コース:90,000円
突然変異・メチル化検査コース:110,000円
FreeDNA濃度検査コース:15,000円
の4つのコース。自由診療ですから保険適用外での実費になります。

私の腫瘍マーカーCEA値は、11月の検査では11.3で、T先生の前回値との
比較評価では『誤差範囲』とか。

CT検査でもダグラス窩の影も11mmから9mmへの変化はあるものの、
医学的には、縮小というのは20%小さくなければ、縮小とは言えないそうです。

T先生も、評価としては、縮小とまでは言えないけど・・・。
画像を見ると、小さくはなっていると思うんだけど、どう?
と私にCT画像を見せてくださいました。

確かに、わずかに小さくはなっているけど・・・。
もともと影も小さいので、効果もそれほどでないのかなぁ。。。

という状態で、もう少し自分の状態を何か知る手立ては何かないかと
思っていたところ、クリニックでこのがん遺伝子検査を知り、
高額ではありますが受けることにしました。

検査そのものは、先生との問診と血液検査だけです。
結果は、総合コースで1ヶ月くらいかかるそうです。

どんな結果になるのか・・・不安ですけど。
結果の如何に寄らず、自分の状態をより知ることは必要だと思っています。
やっぱり、「私の主治医」は、T先生だけでなく、私自身でもありたいと思います。

ウクライン点滴治療

がんの治療は、がんが良くなった方のケースも、あくまでその人固有の体質と
治療調整が功を奏しただけであり、治療そのものを保証しうるものではありません。

がんの状態は十人十色。治療を開始する時期も早いか遅いか千差万別。

治療方針としては、“まずは進行を遅らせよう。そしてうまくいったら
がんの成長をとどまらせ、いわゆる共存関係に持ち込もう”といった姿勢で
治療を進めるのが基本。

その上で治療を試行錯誤しつつ、がんを縮小せしめることができたなら、
さらに努力して治癒を目指そうということになります。
もちろん、がんが縮小、消滅しても、“治癒”を宣言するまで少なくとも5年。
なぜなら、再発や転移の無きことを確認せずには最終診断を下せないから。

職場のスタッフさんのお母様はリンパ腫のがんで、長く抗がん剤治療を
受けてこられたそうです。
検査の度に、再発してはいないかと心配して、お母様からの電話を
待っていたそうです。

そして、治療から5年が経ち再発もなく完治されました。
今もお元気で過ごされています。

私も11日に、抗がん剤治療を受けてから、初めてのCT検査でした。
明日は、今までの3回の治療の評価について、T先生から何らかの
お話があることでしょう。
検査の結果を考えると、いろいろと心配ですけど・・・。

21日には、服薬期間ですが、職場のスタッフTさんが京都に紅葉を
見に連れて行ってくれます。

お見舞いに来て下さった時に、私が京都の伊右衛門カフェでパフェが
食べたいなぁ~とつぶやいたら、すぐに他のスタッフにも声をかけて、
京都行きを計画してくれました。

いつも、本当にいろいろと気遣って、励ましてくれています。
こうして、励まして支えて下さる方が、私には、いっぱいいっぱいいます。
だから、私は、しっかり前を向いて、がんとともに生きていくことができています。
みなさん、本当にありがとうございます。

明日からの4クール目は、まず、21日を目指して乗り越えます!

さて、クリニックでできるがんの先進医療として、最近、取り入れられている
治療として「ウクライン点滴療法」があります。

『ウクライン』は、クサノオウ(ケシ目ケシ科の属の1つ及び同属に含まれる
一年生植物)の特別な抽出液を主体とし、様々ながんの治療に用いられます。

ウクラインには次のような特徴があります:
1)静脈注射にて投与すると、すみやかに腫瘍組織に蓄積します。
がん細胞の核(特に核小体)に蓄積してがん細胞にアポトーシス(細胞死)を
引き起こしますが、正常細胞にはほとんど蓄積しないため毒作用は示しません。
2)血管新生阻害作用があり、腫瘍の増大を抑えます。
3)キラーT細胞やナチュラルキラー細胞を活性化して、がん細胞に対する
免疫力を増強します。
4)毒性を示す濃度と有効濃度との比率(治療指数)は1250であり、
極めて安全性が高いことが示されています。
正常細胞に対してウクラインは全くダメージを起こさず、正常細胞に毒性を
示す濃度の数百分の1の濃度で癌細胞を殺すことができます。

つまり、副作用がほとんどなく、抗がん剤としても切れ味がよいということです。
(夢のような薬ですね~(笑))

治療は、ウクライン は静脈内注射にて投与されます。
1回の投与量は5~20mg(1~4アンプル)であり、1週間に1~3回注射します。

腫瘍の大きさや増殖スピード、腫瘍の広がり、免疫力の状況によって量が
決定されます。
通常、40アンプル(200mg)投与後に画像検査や腫瘍マーカー検査などで
総合的に評価して、効果がみられなければ中止します。

効果があれば、腫瘍の大きさや効果の程度に合わせて週に
2~8アンプルの範囲で継続することになります。

1回に4アンプルを0.3g/kgのビタミンCの入った250mlの点滴に入れて、
週3回投与を計10回を1クールとして、2クール実施することによって
著明な抗腫瘍効果を得ているという報告があります。

ウクラインは、化学療法としての切れ味があり、1クール(約1ヶ月)の
投与で効果判定ができます。

結果が早く出るというのもよいですよね。

費用は、概ね、1クール60~70万円ほどで、やはり、高額です。
(日本では未認可医薬品ですので、保険は使用できません。)

各国での認可状況としては
ウクラインは、抗癌剤として、アラブ首長国連邦、ヨーロッパの幾つかの国々、
メキシコで認可されています。
また、ウクラインは、アメリカとオーストラリアで、膵臓癌に対する
稀少疾病用医薬品に指定されています。

さらに、ウクラインは既に264回、国際化学療法学会、アメリカ癌研究協会、
米国国立癌研究所、欧州癌研究治療機関の癌治療薬品に関する年次会議など、
数多くの国際会議や学会で紹介されています。


今後の治療の選択肢として、関心を持っておきたい治療です。

ビタミンC点滴療法の効果

休薬期に入りました。

2クール目14日目の最終日は、腕の痺れは、触れると感じる程度で痛みもなく、
冷たいものも概ねOKになりました。
ただ、冷えきったものを飲むと、まだ少し味覚の違和感が残っています。
吐き気や食欲低下は、すっかり回復です。

最近、治療を受け始めてあらためて思うことは・・・
ステージⅣと診断された現実がある以上、完治は望めない。

だけど、完治しないことと元気で自分らしく生き続けることができることは違う。
完治しなくても、元気で生きていくことはできると信じる気持ちが
強くなってきました。
だって、そう自分自身が信じなければ、元気で生きていくことはできないから。
自分自身が信じることこそ、自分の手にすることはできるのだから。

ということで、抗がん剤でダメージを受けたからだの免疫力を
アップするために、今日も、ビタミンC&ブドウ糖点滴治療に出かけました。

1クール目は、副作用の経過も見たかったので、完全に副作用が
治まった12日目にビタミンC点滴を受けましたが、2クール目は、
10日目・12日目にも点滴治療を受けました。
かなり胸やけ以上吐き気未満は、まだ少し残っていましたが、
点滴が終わると、すっきりしていました。

ビタミンC点滴の効果なのか・・・
副作用が治まりタイミングだったのか・・・はわかりかねますが。

そこで、次回3クール目はちょっとチャレンジしてみようと
思うことがあります。
それは、最も副作用の強い3日目~6日目に、ビタミンC点滴を
受けるということです。

点滴を受けているクリニックは、自宅から40㎞ほどあり、車で出かけると、
1時間ほどかかります。(いつもは、車で出かけています。)
でも、腕や手先が痺れて、吐き気もある状態では、運転はできないので、
実家から通うことにします。
幸いにも、実家からであれば、タクシーで10分ほどなので、なんとかなります。

ただ、最も心配なことは、ビタミンC点滴の副作用として起こる
口渇感と脱水状態です。
通常は、ビタミンC点滴中に500ml、点滴後500mlを飲んで、
ようやく口渇感も治まり、脱水状態も改善されます。

でも、抗がん剤治療後は7日目まで、今回の状態から考えると、
冷たいものはもちろん、常温の飲み物でものどが締めつけられ、
飲むことができません。

そもそも、吐き気もあるので、人肌以上の温かい飲み物を少しずつ、
飲むことができるくらいです。

これをどうクリアできるか?

脱水状態になると、頭痛、吐き気、腹痛、めまいが起こります。
(以前、一度、経験しました。)
とりあえず、温かいお茶とはちみつ紅茶をホットポットに
用意して持っていこうと思います。

もしくは、ビタミンC点滴後、脱水状態改善のために、補液を点滴してもらうか。
クリニックの先生にも相談しようと思います。

最も副作用の強い時に、ビタミンC点滴がどう効いてくれるか。
期待したいと思います。

免疫細胞療法 面談

先週、8/19にANK免疫細胞療法を行っている京都の東洞院クリニックへ
面談に行きました。

ANK免疫細胞療法は、現在、リンパ球バンク株式会社が窓口となって、
相談などを受け付けています。
また、東京など各地でANKについての説明会やセミナーを行っています。

私がこの療法を知ったのは、今、高濃度ビタミンC治療を受けているクリニックも
ANK免疫細胞療法の実施医療機関になっており、
免疫を高めてがんと闘うという治療に関心を持ちました。

また、「がん治療の主役をになう免疫細胞」
リンパ球バンク株式会社 代表取締役社長 藤井真則 著
を読み、免疫力を高めるという治療法も選択肢の一つとして考えたいと思いました。
そこで、リンパ球バンク株式会社の窓口にHPから問い合わせて、
東洞院クリニックへの面談をお願いしました。

当日は、東洞院クリニック院長 大久保先生が1時間半ほどゆっくり時間をかけて
がんという病気がどういうものか。また、再発はどのようにして起こるのか。
標準治療となる3大治療のメリット・デメリット
免疫細胞療法はどのような治療なのか。また、そのメリット・デメリット
などについて、図を描きながらメモを書きながら、丁寧に説明をして頂きました。

大久保先生はとても温厚な方で、標準治療の必要性もしっかり話してくださいました。
また、何度も「この場で治療を受けるかどうか決める必要はありませんからね。」と
言って下さり、気持ちを落ち着けてお話を聞くことができました。

実は、もっとANKについて積極的に治療を勧められるのかと思いましたが、
そうではありませんでした。

ANK細胞のがん細胞への殺傷性が高くても、体内にあるがん細胞の数が
多すぎてはとても太刀打ちできません。
免疫細胞療法は「免疫細胞」対「がん細胞」の戦いになるわけですから、
「がん細胞の数」と「がんの勢い」「がんが戦いやすい性質かどうか」によります。
他の治療法と併用したほうが効率よい治療が行える場合があります。

がんとの闘いをいかに有利に進めるかという立場で、
標準治療との併用についてもわかりやすく説明して下さいました。

私の場合も、「見えているがんはすべて取り切った」ということは
「見えないものはとれていない」と考えなければいけないと言われました。

大久保先生が提案された治療設計としては、免疫細胞単独で治療するよりも、
抗がん剤治療でがん細胞を叩いてから、免疫細胞治療を行うことが
望ましいということでした。

また、免疫細胞療法は、保険適用外の治療ですから、免疫細胞治療における
検査などもすべて保険適用外となり、医療費も高額になります。
CTなどの画像検査も血液検査も、免疫細胞療法を受けるために必要となると、
混合診療が認められていないので、保険がききません。
(免疫細胞療法だけでも、1クールで400万円くらいかかります。)

先生のお言葉をそのままお借りすると・・・
「経過観察のための検査費用を考えると、今の病院での治療を続けて、
その過程の中で、検査を受ければ、それは保険適用となります。
また、今の病院で治療をしないで、検査だけを受けるというのも、
主治医の先生からすると、あまり気持ちのよいものではありませんからね・・・。
病院や主治医とうまく付き合っていくことも大切です。」

なるほどね・・・。

時間をかけて説明して頂けたので、自分でも納得できました。
自分としても、併用治療を考え始めていたので、気持ちもかなり整理できました。

面談を受けてよかったです。

高濃度ビタミンC点滴療法

今、クリニックで3回/週、高濃度ビタミンC点滴療法を受けていますが
1回目25g 2回目~4回目 50gを点滴後、血液検査で
血中のビタミンC濃度を見てもらいましたが、がん細胞を殺傷するために
必要な濃度(400mg/dl)には至っていませんでした。(310mg/dl)

今週からは、75gを点滴してもらっています。

この療法に関する書籍は以下です。

超高濃度ビタミンC点滴療法 水上 治 (著)
出版社: PHP研究所 (2008/10/23)

希望の抗がん剤点滴ビタミンC---600の症例が語る 水上 治 (著)
出版社: 河出書房新社 (2010/8/21)

ビタミンCがガン細胞を殺す 柳澤 厚生 (著)
出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2007/11)

ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべて 澤登 雅一 (著)
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008/10/17)


ビタミンCのサプリメントを口からたくさん摂っても、がん細胞を殺す程度まで
血中濃度が充分上がる以前に、そのほとんどが体の外に排出されてしまいます。

しかし、血管から大量のビタミンCを投与すると、細胞の周囲に滲みだした
ビタミンC自らが酸化されることによって発生する大量の過酸化水素が、
それを代謝する酵素であるカタラーゼをほとんど持たないがん細胞だけを攻撃する、
というのがこの療法のポイントとなっています。

また、通常の抗がん剤は、正常細胞にもダメージを与えてしまいますが、
ビタミンCががん細胞にだけ選択的に毒性を示し、正常細胞には
何ら害を与えないとされています。

ただし、高濃度ビタミンC点滴療法は代替療法です。
単独で行うより、標準治療と併用することがやはり望ましいとされています。

通常の抗がん剤は、何か月間も使用している間に「耐性」を生じて
効き目が悪くなってくることがよくありますが、それ自体も抗がん効果のある
超高濃度ビタミンC点滴療法との併用により、抗がん剤の効果を高めるだけではなく、
抗がん剤の副作用を軽減することができるそうです。

たとえば、食欲増進効果と倦怠感等の軽減・消失といった、全身状態の改善です。
この「全身状態の改善」こそが、がん細胞に打ち勝つためには必須なのでしょう。
高濃度ビタミンC点滴療法が「免疫療法」に位置づけられる見方もあるように
「免疫力」を向上させる効果があると言われています。

また、どんな治療でも、効く人と効かない人がいます。
(この治療は、残念な事に、G6PD異常症や、腎不全の人はうけられません。)

治療にかかる費用は、すべて自己負担になります。
クリニックにもよりますが、概ね50gで25,000円~/回必要です。
ペースの目安は、初めの半年間は、1週間に2回 → 半年後〜週に1回
開始から2年目は、月に2回 → その後は、月に1回だそうです。
経済面についても考えないといけません。

私がこの療法を受け始めたのは、日本におけるビタミンC点滴療法の第一人者
「医学博士 柳澤 厚生教授
(点滴療法研究会会長・国際統合医療教育センター所長・元杏林大学臨床内科教授)」を
存じ上げていたからです。

数年前に、柳澤先生のお仕事をお手伝いさせて頂いたご縁があり、その後も、
ご指導いただいており、今回も、がんの告知を受けた後、
治療について相談させていただきました。

今後は、抗がん剤治療との併用も考えていますが、まずは、術後に
副作用のない治療として、治療内容についても納得できたこと
また、柳澤先生を信頼していることから受けることにしました。

3大治療以外の治療の選択肢

私は、今、高濃度ビタミンC点滴療法
3回/週、クリニックで受けています。
副作用のない治療です。

今後の治療法として、選択肢に入れているのは免疫細胞治療です。

今日は、ANK免疫細胞療法を行っているクリニックへ
面談の申し込みをしました。

8/10 A大学病院のセカンドオピニオン 
8/15 公立病院 T主治医 外来受診
で、もう一度、治療方法(化学療法における抗がん剤治療)に
ついて聞いてから、8/19に受けることにしました。

私は、がんになってからがんを知るために、
いろいろな本を読みました。

その中で、「3大治療の限界」というフレーズを何度か目にしました。
主治医が勧める治療には、すでに限界がある?
限界がある治療に、何を期待すればいいのか?
ただの延命だけなのか・・・。

いくつかの本の中で、免疫細胞療法については触れてありました。
ただし、免疫細胞療法にもいくつかの種類があり、その中でも
ANK免疫細胞療法を知ったのは以下の著書でした。

「がん治療の主役をになう免疫細胞」
2011年3月16日発行
リンパ球バンク株式会社 代表取締役社長 藤井真則 著

「はじめに」より
何よりもまず、「標準治療以外の治療法が
存在することを少しでも早い時期に知って
いただきたい」という気持ちから、
この本を書くことに決めました。

「がん最先端治療の実力
三大療法の限界と免疫細胞療法」

2010年6月29日発行
荒川香里 著 医学博士 勅使河原計介 監修

「はじめに」より
私の母は、がんの診断を受けてから五年間、
化学療法を続け、最後に「効く薬はない」と言われてから
わずか四カ月あまりで亡くなりました。
私が化学療法について本格的に疑ってかかったのは
薬がないと言われてからで、結局「遅きに失する」と
いうありさまでした。
けれど、その遅いスタートのなかでも、私は標準治療以外にも、
最新の治療法や先進医療、代替医療など、
多くの方法があることに驚きました。

どちらの著者も「標準治療以外の治療があることを
知ってほしい」とあります。
どの治療を選択するかどうかの前に、まず、
その選択肢を広げておくことが必要です。

化学療法における抗がん剤治療を
否定しているわけではありません。

ただ、医師が勧めるままに、標準治療しかないと
思ってしまうのは残念なことです。

自分らしく生きることができる治療を私は選びたい。

がんに関する本で、そのほかに読んだ書籍は以下です。
がんの治療については、日々新しい治療法が出てきているので
最近発行された書籍をできるだけ読みました。

がん専門医が部位別に語る 免疫細胞治療II
安元 公正 (監修)  
出版社: 幻冬舎 (2011/4/21)

がん治療を受ける前に知っておきたい55
土屋 了介, 奥仲 哲弥(著) 
出版社: エクスナレッジ (2010/3/17)

免疫細胞治療―がん専門医が語るがん治療の新戦略
中川 健(著) 
出版社: 幻冬舎メディアコンサルティング (2009/03)

最新! がん治療 予防から緩和ケアまですべてがわかる
弘前大学大学院医学研究科 
出版社: 朝日新聞出版 (2011/6/17)

ビタミンCがガン細胞を殺す
柳澤 厚生(著) 
出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2007/11)

がんのひみつ
中川恵一(著) 
出版社: 朝日出版社 (2008/1/10)

ビジュアル版 がんの教科書
中川 恵一(著)

使い方次第で抗がん剤は効く!
梅澤 充 (著)
出版社: ベストセラーズ (2011/6/25)

大腸がんの最新治療
癌研有明病院消化器外科医長 福永洋介 
出版社: 主婦の友 (2011/1/20)

高濃度ビタミンC点滴療法

クリニックにて、高濃度ビタミンC点滴療法 2回目

高濃度ビタミンC点滴療法の初回治療は 7/29 
25gのビタミンCを点滴にて投与。

今日は2回目なので、50gのビタミンCを点滴で投与。
50gのビタミンCを3回ほど投与すると、概ね、
からだの中のビタミンC濃度が300~400mg/dlになるということ。
からだの中のビタミンC濃度が400mg/dlになると、
がん細胞は、死んでしまうらしく、抗がん剤の働きをするらしいです。

なぜ、私がこの療法を選択したのかについては、
また、後程のブログで・・・。

点滴時間は概ね90分から120分ほど。
あまり腕は動かさないようにと言われているので、
リクライニングの椅子でウトウトしています。
ハイペースでビタミンCを点滴するので、血管に痛みがおこるようで、
点滴の中に血管拡張剤が入っているそうです。

今日は、少し気になる程度でしたが、痛みましたので、先生に伝えると、
次回は血管拡張剤を増量しましょうということでした。

先生と抗がん剤の話を少ししました。
先生からも、抗がん剤投与を勧められました。

「卵巣も大腸も比較的抗がん剤が効くがんなので、できれば、
今のうちに叩いてしまった方が、いいような気がしますが・・・
どうでしょうか?」
「抗がん剤をしたくない理由はどんなことですか?」


私が、今現在、抗がん剤を治療として選択することに
拒んでいる理由は・・・

一人暮らしなので、副作用がひどい場合の不安がとても大きいのです。
何かあったらどうしよう、このままいつまで続くのだろう、
一人で大丈夫なのか・・・
誰かと一緒に暮らしているのなら、考えも違ってくるでしょうけど。

それから、仕事への影響も考えます。
副作用で休みがちになるようなことはしたくありませんから。

そして・・・
再発の可能性が高いのなら・・・
再発までの時間軸のQOLを下げたくはありません。

さらに・・・
私には、まだ、副作用の強い抗がん剤を使わなければいけない
状態なのかどうか・・・自分自身でわからないのです。

そして、使わなければいけない理由に納得ができないのです。
自分の生活のQOLと、治療の副作用と効果の両方を
考えなければ答えはでません。

わがままかもしれませんが・・・・
私の人生ですから、私自身が納得したいのです。

※ 高濃度ビタミンC点滴療法は代替医療であり、
抗ガン剤に代わるものではありません。

高濃度ビタミンC点滴療法について

この高濃度ビタミンC点滴療法は、2005年に米国・公的機関/国立衛生研究所(NIH)の
科学者が発表をしました。
それは『高濃度アスコルビン酸(ビタミンC)点滴は、
ガン細胞に対してだけ選択的に毒性として働く』という内容です。

ビタミンCは自分が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮しますが、
その際に大量の過酸化水素が発生します。
血中に投与された時、正常な細胞は過酸化水素を中和できますが、
ガン細胞はこれを中和できず死んでしまうというのです。

つまり、高濃度のビタミンCはガン細胞にとって『抗ガン剤』でもあるわけです。 
また、ビタミンCは通常の抗ガン剤とは異なり副作用がないのが特長です。
ガン細胞に対しての選択的攻撃力が高く、現在、ガン手術後の再発防止、
ガンの新たな補助療法として、米国・国立ガン研究所(NCI)、
米国・国立衛生研究所(NIH)において研究が進められている、
最先端のガン治療法と言われています。
プロフィール

さくらのように

Author:さくらのように
仕事にやりがいを感じながら、日々、懸命に生きてきました。
でも、ある日、進行がんを告知され、これからの人生を
がんと向き合いながら、どう生きていくか・・・

何かに向かって懸命に生きるというこは
たとえ、それが叶わなかったとしても
誰かの生きる希望や力になれる

そう信じて・・・。

心からの笑顔いっぱいに生きていきたいと思います。

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