2012.06.07(Thu)23:39
今日は、13クール目の外来診察。
先日の検査結果は、変化なし。
CT画像上も腫瘍は見えず、マーカー値も8.7と横ばい状態。
ただし、画像上、腹水が少しだけ見られるけど、女性の場合は、健康な人でも
見られるから、特に心配はないと。
けれど、今回、初めての抗がん剤治療の休薬となりました。
理由は、ゼローダの副作用である手足症候群の悪化のため。
特に、掌が赤く腫れ、指関節あたりの荒れがひどくなり、指を曲げると
かなり痛みます。
ペットボトルの蓋をあけたり、包丁を握ったり、おしぼりなどを絞ったりすると
痛くて、力が入りません。
車のハンドルもかろうじて手を添えている感じです。
T先生から、今回は休薬して、様子をみた方がいいね と。
今回このまま、治療すると、かなりひどくなると思う。処方した軟膏も、それほどは
効かないと思う。けど、休薬すれば、かなり良くなる。
色素沈着や手のツルツル感はあまり治らないけど、ヒリヒリする痛みや荒れは
良くなるから、今回は2週間、休薬して様子を見ましょう。
とにかく、保湿!保湿!こまめに保湿してね。
なんとなく、溜息がちに、仕方ないかと思いました。
検査の結果も、悪くなかったことだし。
T先生は、本当に、患者である私が納得いくまで、丁寧に説明して下さいます。
先回の外来の待合室で、T先生の診察室から出てこられた患者さんのご家族が
話しておられました。
「T先生の説明は、内科の先生とは違って、理路整然としてわかりやすかったわね。
内科の先生の説明は良くわからなかったけど、今日の説明で、今の状態も
今後のこともよくわかったし。
T先生は、いいことも悪いこともちゃんと話してくれたね。
正直な先生だわ。私達が、聞きたいことを、丁寧に話してくれるし。
無理押ししないし。安心して話せるわね。」
今日、T先生と話したこと。
「もし、このまま副作用が良くならなかったら?」という私から質問に対して。
違う薬を使うことに対しては・・・今までのこともあるから、
どう切り出そうかと思う。
現在の大腸がんの抗がん剤治療は、このXELOXとIRISの2本立て。
どちらを先に行うか、また、この治療で使う薬をどう組み合わせるかは、
いろいろあるけど・・・。
どっちにしても、最初の治療の効果は、80%くらいあると言われているのに対して、
次の2次治療の効果は、30~40%。2次治療で効果があれば、良かったということに
なるけど、裏を返せば、60~70%には、効果がみられないということ。
さらに、次の(3次治療)は、どの薬を使っても効果があまり期待できないのが現状。
患者さんによっては、それでも受けたいという患者さんもいるし、
それなら受けないという患者さんもいる。
「もう、それは気休め?ってこと?」
うん・・・。僕達としても、気が病めるところ。
治療を受けないことに対して、患者さん本人や家族さんや周りの人が
納得しているなら・・・僕は、それもいいと思う。
ただ、医者としては、可能性のある最善の治療があるのに、治療をして
あげられないのは、心苦しいけどね。
ん・・・でも、それまでの過程にしてあげることはいろいろあるしね。
「今、治療を止めたらどうなりますか?」
僕の経験上・・・(腫瘍が)出てくると思う。あくまでも、経験上だけどね。
だから、3ヵ月ごとの検査も、悪いことになっていたら、どう話そうかと
思いながら、検査を受けてもらっている。
ゼローダは、長く続けられる薬だから、続けてほしいし。
「どのくらい続けられるもの?」
多くの患者さんに、この薬を使ってもらっているけど、2~3年と続けている人もいるし。
さくらのようにさんは、まだ、1年にもなっていないよね。
検査の結果も横ばいで、悪くなっていないから、抗がん剤の効果があると思う。
休薬を調整しながらの治療でも、効果はそれほど悪くならないという臨床の結果もあるから。
休薬しながら、副作用の様子をみて、続けましょう。いいですか?
「はい」と私。
私は、T先生と話していると穏やかな気持ちになります。
やっぱり、T先生でよかった
T先生となら、がんと向き合って生きていける
と思えるのです。
T先生に出逢えて幸せです。
ちなみに・・・4月からT先生は医長さんになられました。
先日の検査結果は、変化なし。
CT画像上も腫瘍は見えず、マーカー値も8.7と横ばい状態。
ただし、画像上、腹水が少しだけ見られるけど、女性の場合は、健康な人でも
見られるから、特に心配はないと。
けれど、今回、初めての抗がん剤治療の休薬となりました。
理由は、ゼローダの副作用である手足症候群の悪化のため。
特に、掌が赤く腫れ、指関節あたりの荒れがひどくなり、指を曲げると
かなり痛みます。
ペットボトルの蓋をあけたり、包丁を握ったり、おしぼりなどを絞ったりすると
痛くて、力が入りません。
車のハンドルもかろうじて手を添えている感じです。
T先生から、今回は休薬して、様子をみた方がいいね と。
今回このまま、治療すると、かなりひどくなると思う。処方した軟膏も、それほどは
効かないと思う。けど、休薬すれば、かなり良くなる。
色素沈着や手のツルツル感はあまり治らないけど、ヒリヒリする痛みや荒れは
良くなるから、今回は2週間、休薬して様子を見ましょう。
とにかく、保湿!保湿!こまめに保湿してね。
なんとなく、溜息がちに、仕方ないかと思いました。
検査の結果も、悪くなかったことだし。
T先生は、本当に、患者である私が納得いくまで、丁寧に説明して下さいます。
先回の外来の待合室で、T先生の診察室から出てこられた患者さんのご家族が
話しておられました。
「T先生の説明は、内科の先生とは違って、理路整然としてわかりやすかったわね。
内科の先生の説明は良くわからなかったけど、今日の説明で、今の状態も
今後のこともよくわかったし。
T先生は、いいことも悪いこともちゃんと話してくれたね。
正直な先生だわ。私達が、聞きたいことを、丁寧に話してくれるし。
無理押ししないし。安心して話せるわね。」
今日、T先生と話したこと。
「もし、このまま副作用が良くならなかったら?」という私から質問に対して。
違う薬を使うことに対しては・・・今までのこともあるから、
どう切り出そうかと思う。
現在の大腸がんの抗がん剤治療は、このXELOXとIRISの2本立て。
どちらを先に行うか、また、この治療で使う薬をどう組み合わせるかは、
いろいろあるけど・・・。
どっちにしても、最初の治療の効果は、80%くらいあると言われているのに対して、
次の2次治療の効果は、30~40%。2次治療で効果があれば、良かったということに
なるけど、裏を返せば、60~70%には、効果がみられないということ。
さらに、次の(3次治療)は、どの薬を使っても効果があまり期待できないのが現状。
患者さんによっては、それでも受けたいという患者さんもいるし、
それなら受けないという患者さんもいる。
「もう、それは気休め?ってこと?」
うん・・・。僕達としても、気が病めるところ。
治療を受けないことに対して、患者さん本人や家族さんや周りの人が
納得しているなら・・・僕は、それもいいと思う。
ただ、医者としては、可能性のある最善の治療があるのに、治療をして
あげられないのは、心苦しいけどね。
ん・・・でも、それまでの過程にしてあげることはいろいろあるしね。
「今、治療を止めたらどうなりますか?」
僕の経験上・・・(腫瘍が)出てくると思う。あくまでも、経験上だけどね。
だから、3ヵ月ごとの検査も、悪いことになっていたら、どう話そうかと
思いながら、検査を受けてもらっている。
ゼローダは、長く続けられる薬だから、続けてほしいし。
「どのくらい続けられるもの?」
多くの患者さんに、この薬を使ってもらっているけど、2~3年と続けている人もいるし。
さくらのようにさんは、まだ、1年にもなっていないよね。
検査の結果も横ばいで、悪くなっていないから、抗がん剤の効果があると思う。
休薬を調整しながらの治療でも、効果はそれほど悪くならないという臨床の結果もあるから。
休薬しながら、副作用の様子をみて、続けましょう。いいですか?
「はい」と私。
私は、T先生と話していると穏やかな気持ちになります。
やっぱり、T先生でよかった
T先生となら、がんと向き合って生きていける
と思えるのです。
T先生に出逢えて幸せです。
ちなみに・・・4月からT先生は医長さんになられました。
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